WRC第7戦イタリア・サルディニアが6月11日(日)に終了し、
フォードのオット・タナックが初のWRC優勝を飾った。
これでMスポーツフォードが2連勝となり、
5位に入ったオジェと共にトップで前半戦を折り返した。
結果は以下の通り。
第7戦・イタリア・サルディニアの結果
第7戦の結果
順位 | ドライバー | マシン | タイム/トップとの差 |
---|---|---|---|
1 | オット・タナック | フォード・フィエスタWRC | 3:25:15.1 |
2 | ヤリ‐マティ・ラトバラ | トヨタ・ヤリスWRC | +12.3 |
3 | ティエリー・ヌービル | ヒュンダイi20クーペWRC | +1:07.7 |
4 | エサペッカ・ラッピ | トヨタ・ヤリスWRC | +2:12.9 |
5 | セバスチャン・オジエ | フォード・フィエスタ | +3:38.5 |
6 | ユホ・ハンニネン | トヨタ・ヤリスWRCヒュンダイi20クーペWRC | +2:16.3 |
7 | マッヅ・オストベルグ | フォード・フィエスタWRC | +6:31.8 |
8 | アンドレアス・ミケルセン | WRCシトロエンC3 WRC | +8:07.8 |
9 | エリック・カミリ | D-MACフォード・フィエスタWRC | +11:15.8 |
10 | ヤン・コペッキー | シュコダ・ファビアR5 | +11:21.4 |
※引用元http://www.rallyplus.net/
シーズン折り返しの注目イベントだった
今回のWRCイタリア・サルディニアは、
前回のポルトガルに新車を持ち込み、
本人も久々に喚起するほどの完璧な勝利を挙げた
セバスチャン・オジェが連覇するか?というのが
注目されるラリーだったと思う。
また、個人的には、
グラベルでのスピードが上がってきたトヨタに加わった
昨年度WRC2チャンピオンのエサペッカ・ラッピが結果を出すのか?
シトロエンから
クレイグ・ブリーンを押しのける格好でスポット参戦する
アンドレアス・ミケルセンがどんな走りをするのか?
という事が楽しみなラリーだった。
もともと早かったオット・タナック
オット・タナックと言えば、
一昨年2015年メキシコラリーでの
コースアウト・水没事件があまりにも有名だが
(本当にあのコースアウトには驚いたものだ)
昨年は(その事件が原因かどうか?は不明ながら)
セカンドチームとして、新興アジアメーカー
「D-MAC」のタイヤを履いてのエントリーだった。
ワークスチームのプレッシャーから解き放たれたからか、
タイヤとの相性が良かったのか、
時に本家ワークスチームをしのぐスピードを出す事も多く、
昨年はリタイアという事も多かったものの、
5位や6位、あるいはポーランド・GBでは2位に入っている。
母国エストニアと似た高速グラベルステージでは
抜群の速さを見せていたのだが、
その実力を認められてか
今年、オジェと共にファーストチームでのエントリーとなっている。
今年もモンテカルロ3位、
スウェーデン2位、メキシコ4位。
フランスはデイリタイアとなったものの、
アルゼンチーナでは3位、ポルトガルでは4位と
ずっと上位でフィニッシュしていた。
早さと安定感を身につけつつあったという事で、
今回の優勝は必然だったかもしれない。
まだ30歳と若いが、
これまでにいろんな事が有ったので、
喜びはひとしおのようだ。
WRCイタリア:タナク「ハッキリ言おう、いい気分だ」デイ4コメント集 https://t.co/aT1o9KrlLl pic.twitter.com/Hwl9JwJAHA
— RALLY PLUS編集部/ラリープラス (@rallyplus) 2017年6月12日
本当に今後が楽しみなドライバーの1人だろう。