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自動運転は液晶テレビやスマホと同じ道を歩む

暴走事故

特に、いわゆる製造工場は国内では無く海外にこそ新設されることが増え、ますます技術が流出している中で、自動運転の技術だけが守られるとはとうてい考えられないだろう。

つまり、一所懸命研究開発して実用化に至ったとしても、あっさりとそこから学び、独自の改良を行って低価格にした製品に一気に取って代わられる事だろう。

 

これはかつて、日本の自動車がアメリカの自動車から多くの物を学んで成長したことと似たような物ではあるが、スピードと物量、意思決定の早さという点で、日本は海外のどの国にも勝ち目は薄いのでは無いだろうか?

 

結果、今の液晶テレビやスマホの如く、自動運転自動車というデジタル製品自体の競争力は、どんどん失われていき、気づけば国産自動車がアナログでノスタルジックな旧車しかない、などというお粗末なことになるかもしれない。

 

しかし、一縷の望みがあるとするならば、出来るだけ早く実用化と安全性を確立し、世界一位の座を一瞬でも良いから掴んでしまうと言うことだ。

 

その為にも、ここは過去の歴史から学び、製品での主導権を奪われることを前提とし、国内の全メーカーが垣根を越えて強力にタッグを組んで早急に開発を進めて、まずは世界一位の座を獲得し、その立場を生かして、規制やインフラなどの国際的な法律や仕組み作りなどで主導権を握る、という流れになってもらいたい。

つまり、国際的な規制や指針を先に構築しておくという事だ。

そうすれば、いくらこの先、製品の主導権を奪われたとしても、規制をコントロールすることで主導権を取り戻すことも出来るだろう。

仕組みを牛耳った者が業界を牛耳るというのは、世界的に当たり前に起こっていることだ。

柔道の世界大会で、運営側での主導権を握れなかったが為に、どんどん日本古来の柔道とは異なるルールがまかり通っていった事や、冬季スキージャンプという競技においても、日本勢の技術力を封じるための規制変更が行われた事などの歴史からも、学べることは多いのでは無いだろうか。

もはや、ただでさえ小さな市場に過剰に存在しひしめき合っている、日本国内の「いちメーカー」ごとの利益を狙っている様な状況では無いという事だ。いずれ外敵の脅威にさらされるのは、横一列平等なのだから・・・

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